年の瀬も押し詰まり、いよいよ冬本番ですね。
インフルエンザが流行っているようですので、どうぞご自愛ください。
今回は歯を削るタイミングについてお話しします。
歯の内部にある象牙質にまで達したむし歯は進行が速いため、削って詰める治療が必要になります。
しかし、表面のエナメル質にとどまっている初期むし歯の場合は、経過観察を選択できる場合があります。
エナメル質は歯の最も外側にある硬い組織で、丁寧なセルフケアによってむし歯の進行を抑え、再石灰化を促せる可能性があるからです。
具体的には、以下のようなセルフケアが有効です。
・フッ素入り歯磨き粉の使用
・正しい歯磨き方法の実践
・デンタルフロス・歯間ブラシ・洗口液の使用
・間食の頻度や内容の見直し
・定期検診(年4回)とレントゲン検査(年1回)の受診
これらの習慣を身につけることで、むし歯になりにくい口腔環境を作ることができます。
患者様にはご自身のむし歯の状態を正しく理解していただき、適切なケアを実践していただくようご説明しています。
歯は一度削ってしまうと元には戻りません。
再治療の度に歯を削る量は増え、歯の寿命を縮めてしまいます。
痛みがない初期むし歯であれば、セルフケアと定期検診で経過観察しながら、歯を長持ちさせる方が良い場合もあるのです。
削らずに済むなら、それに越したことはありません。
初期むし歯と診断されたら、毎日のセルフケアと定期的な検診で大切な歯を守りましょう。
年末年始は込み合います。
当院での受診をご希望でしたら、お早めにお電話の上、ご来院頂きますようお願い致します。