お子さまの矯正
2021.06.16
小学校低学年のお子様で、よくある歯並びです。
2番目の上の歯の位置を見て下さい。
下の歯より内側に入っていて
部分的な反対咬合になっています。
なぜこうなったのか
2番目の歯が生えてくるスペースが足りず、内側に生えてくるしか無かったのです。
そこで、矯正の一期治療(第一段階とも言います)ではこのような取り外しのきく装置を付けて治します。
おうちで毎週お父さんやお母さん、お子さま本人がネジ(写真中央の金具)を巻くことで
側方拡大をして歯が並ぶためのスペースを確保します。
(一時的に真ん中にスペースが開いてきますが、横の歯が生えてくるにつれて閉じていきます。閉じなければ別の装置で閉鎖します。)
同時に2番目の歯(側切歯)の裏から細いバネで押します。
このバネは月一回の来院時にこちらで調整します。
一期治療としては、ここまでくれば一安心。
あとは永久歯列の完成まで、残りの乳歯の生え変わりを見ていきます。
写真では左右の3〜5番目は乳歯です。
全て永久歯になってからでは、なかなかここまで簡単に歯が動いてくれません。
乳歯がある間、まだまだ身長も伸びていく間なら、アゴを大きくして永久歯が生えるスペースを確保することが出来ます。
お子さまのお口の中を見てみて下さい。
いちばん奥には6歳臼歯があり
前歯は永久歯が4本生えている
歯が重なっている部分や写真のような異常は無いでしょうか。
今回の装置はそのような時期に適したものです。
大人の歯が生えてくるスペースを準備していきましょう。
毎日患者様のお口の中を診ていて感じること
歯並びがキレイな人は、まず汚れが溜まりにくい、汚れがあっても取りやすい、虫歯になりにくい、歯周病になりにくい。
8020運動(80歳で20本の歯を残そう)を達成している人は、歯並び、噛み合わせがいい人が多いというデータもあります。
虫歯ができる、削って治す、これでは何も解決していません。
虫歯ができないようにしたい
当院では虫歯、歯周病予防として歯ブラシ指導、食生活指導も行っていますが
整った歯並びは何よりもの予防だと信じて矯正治療を行っております。
美しい歯をいつまでも
しげ歯科稲野駅前院