赤ちゃんの指しゃぶり、いつまで見守る?気になる影響と卒業への5つのヒント
2025.08.29
赤ちゃんの指しゃぶりは、微笑ましい光景ですが、「いつまで続くの?」「歯並びは大丈夫?」と心配になる保護者の方も多いでしょう。
この記事では、指しゃぶりの意味、成長に伴う変化、そして気になる影響と卒業に向けたヒントを解説します。
指しゃぶりは赤ちゃんにとって自然な発達行動
指しゃぶりは、実はお母さんのお腹の中にいる時から見られる自然な行動です。
- 生後2~4ヶ月頃~:無意識の反射
唇に触れたものを吸う本能的な反射(原始反射)で、無意識に指をしゃぶります。
これは、おっぱいを吸うために備わった大切な力です。
- 生後5ヶ月頃~:世界を探求する手段
自分の手を認識し、物を掴んで口に運び、形や味、感触などを学習します。
指しゃぶりも、自分の体を確認する大切な行動の一つです。
赤ちゃんにとって口は、世界を探索するための重要な感覚器官なのです。
- 1歳頃~:心の安定を求めるサイン
遊びの幅が広がり指しゃぶりへの関心は薄れますが、「眠い時」「退屈な時」「寂しい時」など、
不安な気持ちを落ち着かせるために無意識に指をしゃぶることがあります。
これは、指しゃぶりが精神安定剤のような役割を果たしているためです。
このように、おおむね1歳くらいまでの指しゃぶりは、成長過程における本能的で生理的な行動であり、過度に心配する必要はありません。
長引く指しゃぶりの影響とは?
指しゃぶりは成長に必要な行動ですが、ある程度の年齢を過ぎても長期間続くと、お口の健康や歯並びに影響を及ぼす可能性があります。
具体的に心配される影響:
- 歯並びの乱れ: 出っ歯(上顎前突)、開咬(奥歯で噛んでも前歯が噛み合わない)、
交叉咬合(上下の歯が横にずれて噛み合う)、歯列の横幅が狭くなる狭窄歯列弓など。 - 顎の発育への影響: 上下の顎の位置関係が不安定になる。
- お口の癖: 常に口を開けている「お口ポカン」の癖がつきやすい。
- 発音の問題: 正しい舌の動きが妨げられ、言葉の発音が不明瞭になることがある。
- その他: 顔つきへの影響や、しゃぶっている指の変形なども考えられます。
指しゃぶり、いつ頃から気にかけ始める?
一般的に、3歳頃までの指しゃぶりは、無理にやめさせる必要はなく、温かく見守りましょう。
多くの場合、3歳を過ぎて集団生活が始まると、周りの友達との関わりに興味が移り、自然と指しゃぶりの頻度は減っていきます。
ただし、環境の変化によるストレスなどで指しゃぶりが増える場合は、まずお子さんの不安を取り除き、安心できる環境を整えることが大切です。
指しゃぶり卒業へ導く5つのヒント
無理強いは逆効果。お子さんの気持ちに寄り添い、優しくサポートする方法を試しましょう。
- 優しく根気強く「言い聞かせる」
なぜ指しゃぶりが良くないのか、お子さんにも分かる言葉で愛情を込めて説明し、自覚を促します。叱るのではなく、理解を求める姿勢が大切です。
安心できるお気に入りの物で代用するのも良いでしょう。 - 「できたね!」で褒めて伸ばす
指を口に入れなかった時、少しでも我慢できた時にたくさん褒めましょう。
「ダメ」と制止するより、「できたね!」という前向きな声かけが、お子さんの自主的な行動修正を促します。 - 思いっきり「運動」して発散!
運動はストレス解消に効果的です。公園遊びやスポーツで心も体もリフレッシュさせ、手や口を使う機会を減らし、指しゃぶりを忘れさせてあげましょう。 - 「手遊び」で指先を器用に
折り紙やお絵描きなど手先を使う遊びは、手のコントロール能力を高め、無意識に指を口に持っていくのを防ぐのに役立ちます。
親子で楽しめる手遊びもおすすめです。
- 「スキンシップ」で安心感をたっぷり
指しゃぶりは安心感を求める行動の一つ。抱きしめる、手をつなぐなどスキンシップを増やし、「愛されている」という安心感を与えましょう。
これが心の安定に繋がり、指しゃぶりの頻度を減らす助けになります。
日常的に一緒に手洗いをするなど、衛生習慣を身につけさせることも大切です。
最後に:焦らず、お子さんのペースで
指しゃぶりはある程度の年齢までは自然な発達の一部です。
しかし、長期間続く場合はお口の健康に影響を与える可能性も否定できません。
ご家庭での温かい見守りとサポート、ストレス管理、そして必要に応じて歯科医師に相談することが、指しゃぶりを上手に卒業し、影響を最小限に抑える鍵となります。
当院では、お子さんの指しゃぶりに関するお悩みやご相談も承っております。
不安なこと、気になることがございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
お子さん一人ひとりの成長に合わせたアドバイスをさせていただきます。