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歯と歯の間のケア

毎日のオーラルケアで見落としがちな「歯と歯の間のケア」についてお話します。

デンタルフロスや歯間ブラシ、毎日の歯磨きに取り入れていますか?🤔
「歯ブラシだけで十分じゃないの?」「面倒…」と感じる方もいるかもしれませんが、歯ブラシだけでは届かない場所の汚れこそ、お口トラブルの大きな原因になるのです。

 

なぜ「歯と歯の間のケア」がそんなに大切なの?

歯ブラシは歯の表面の汚れを落とすのに効果的ですが、万能ではありません。
特に、歯と歯が隣り合っている面や、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝) は、歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢(プラーク)が残りやすいのです💦

 

この歯垢は細菌の塊で、お口の中で様々な問題を引き起こします。

そして残念なことに、この**歯と歯の間こそ、むし歯や歯周病が最も発生しやすい「要注意エリア」なのです😖


統計によると、歯ブラシだけで磨いた場合、歯と歯の間の歯垢は、全体の
約60%**程度しか取り除けていないと言われています⚡️

 

救世主!デンタルフロスと歯間ブラシの実力

そこで活躍するのが、デンタルフロスや歯間ブラシといった「歯間清掃用具」です!
これらを歯ブラシと併用することで、歯垢の除去率は、なんと**約90%**まで飛躍的にアップします✨!!
今まで届かなかった汚れをしっかりかき出すことで、お口の中の細菌を効果的に減らせます。

 

特に、

  • 歯のすき間が狭いお子様や若い方
  • 矯正治療中で装置周りに汚れがたまりやすい方
  • 詰め物や被せ物が多く、段差に汚れが残りやすい方
    にとって、虫歯や歯肉炎予防に欠かせないアイテムと言えるでしょう🦷✨

 

いつ、どのくらいの頻度で使えばいいの? 習慣化のコツ

理想的な使用頻度は、1日に1回です。
「毎日となるとハードルが高い…」と感じる方は、まず就寝前の歯磨き🪥の時だけでも良いので、ぜひ取り入れてみてください☺️

夜寝ている間は唾液の分泌量が減り、お口の自浄作用が低下するため、細菌が最も繁殖しやすくなります💦

このタイミングで歯と歯の間をキレイにしておくことで、睡眠中の細菌の活動を抑え、虫歯や歯周病のリスクを大きく減らせます。

 

最初は時間がかかったり、うまく使えなかったりするかもしれませんが、慣れれば数分でできます。

鏡を見ながらゆっくり丁寧に行うのがポイントです。

デンタルフロスが使いにくい場合は、持ち手がついたタイプや、歯間ブラシを試してみるのも良いでしょう。

ご自身にとって使いやすく、続けやすいアイテムを見つけることが大切です☺️

 

健康な歯を、一日でも長く保つために✨

毎日の丁寧なセルフケアは、お口の健康維持の基本です。
しかし、どんなに丁寧に磨いても、ご自身では気づかない磨き残しや歯石ができてしまうことがあります。

 

そこで大切になるのが、歯科医院での**定期的なメインテナンス(検診や専門的なクリーニング)**です。

定期検診では、セルフケアでは落としきれない汚れの除去や、虫歯・歯周病の早期発見・早期治療、正しいケア方法の指導などを受けられます。

 

日頃の頑張りにプロのケアを加えることで、お口の良い状態をより長く保てます。

デンタルフロスや歯間ブラシの選び方・使い方など、お口に関するお悩みがあれば、お気軽にご相談くださいね!

 

一緒に、大切な歯を守り育てていきましょう✨

 

歯石とは

テレビCMでもよく聞く「歯石」、一体どんなものかご存知ですか?
歯石の正体と、お口の健康への影響、そしてケア方法をまとめます★

 

歯石とは? ~プラークが硬くなったもの~

歯石とは、お口の中に残ったプラーク(歯垢)が、唾液中のカルシウムなどと結びついて石のように硬くなったものです👀

 

補足:プラーク(歯垢)とは? 👶🏻
プラークは歯の表面に付くネバネバした細菌の塊。食べカスとは違います。
プラーク1mgには1億個以上の細菌がいると言われ、食後4~8時間で作られ始めます😱🤯 だから毎食後の歯磨きが重要なんです!

 

この磨き残したプラークが、2日~14日ほどで硬い「歯石」に変わります🥶
歯ブラシが届きにくい歯の間や歯の裏側、歯周ポケット(歯と歯ぐきの溝)は特に歯石ができやすい場所です。

 

歯石を放置するとどうなる? ~細菌の温床に~

歯石自体に強い病原性はありません。しかし、問題はここからです!
歯石の表面はザラザラしているため、**新たなプラーク(細菌)が非常に付きやすく、細菌が増える「すみか」**になってしまうのです🙉

 

この「細菌のすみか」を放置すると、歯ぐきが炎症を起こし(歯肉炎)、進行すると歯を支える骨を溶かす歯周病の原因になります🌀

歯石は細菌にとって最高の隠れ家なのです。

 

歯石はどうすれば取れる? ~セルフケアとプロのケア~

プラークの段階なら、日々の歯ブラシやデンタルフロスなどで取り除けます。
しかし、一度硬くなった歯石は、歯ブラシでは落とせません。

そのため、

  1. 歯石になる前の「プラークコントロール」が最も重要!(日々の丁寧なセルフケア)
  2. 出来てしまった歯石は、歯科医院での専門的なクリーニングで除去!

この2つが不可欠です😇

 

 

歯科医院では「スケーラー」という専用器具で、歯科医師や歯科衛生士が歯石を丁寧に除去します。

歯石(細菌のすみか)を取り除くメリットはたくさんあります。

  • 虫歯や歯周病を予防!
  • 歯ぐきの炎症が改善!
  • 気になる口臭も予防!
  • 歯の表面がツルツルになり、汚れが付きにくくなる!
    クリーニング後は本当にスッキリしますよ!

 

なぜ「定期的」なクリーニングが大切なの?

「歯石は一度取れば大丈夫?」残念ながら、そうではありません。
毎日丁寧に歯磨きしても、100%プラークを除去するのは難しく、時間と共にまた歯石はできます。

歯石を長く放置すると、どんどん硬く厚くなり、取るのが大変になったり、痛みを感じやすくなることも😢

 

そのため、歯科医院での定期的なチェックとプロのクリーニングがオススメです

 

定期クリーニングは、歯石除去だけでなく、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療にも繋がる大切な習慣です。

「自分の口に歯石はある?」「最近歯ぐきから血が…」など、気になることがあれば、いつでもご相談くださいね

 

検診のご予約、お待ちしております📞♪

 

朝起きたら舌が白い!その原因と正しいケア方法とは?

「朝、鏡を見たら、なんだか舌がいつもより白い…」
そんな経験はありませんか?

実は、朝起きたときに舌が白っぽく見えるのは、多くの方が経験する比較的よくある現象です。

でも、それが一体何なのか、どうして白くなるのか、気になりますよね。

今回は、その「舌の白さ」の正体と原因、そして正しいケア方法について解説します。

 

舌の白いものの正体は「舌苔(ぜったい)」

舌の表面についている白い苔(こけ)のようなものは、「舌苔(ぜったい)」と呼ばれます。

これは、お口の中の細菌や、剥がれ落ちた粘膜の細胞食べ物のカスなどが舌の表面に付着してできたものです。

なぜ朝、舌が白くなりやすいの?

 

寝ている間は、起きているときと比べて唾液の分泌量がぐっと減ります

唾液には、お口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」がありますが、睡眠中はそれが低下します。
そのため、夜間に細菌が繁殖しやすくなり、舌の表面に舌苔が溜まりやすくなるのです。

これが、朝起きたときに舌が白く見える主な理由です。

 

舌苔は、ある程度は正常です

私たちの舌の表面は、味を感じる「味蕾(みらい)」など、細かい凹凸(突起)がたくさんあります。

この凹凸があるため、健康な舌でもある程度はうっすらと白っぽく見えるのが普通です。
舌苔が全く見られない、ツルツルした舌は、かえって舌の突起が萎縮しているなど、何らかの不調のサインである可能性も考えられます。

舌は、ご自身の体調をチェックしやすい「バロメーター」の一つです。普段から色や状態を気にかけてみましょう。

注意!舌が「いつもより」白い場合に考えられる原因

正常な範囲を超えて、舌苔が分厚く付着している、色が濃いなど、「いつもと違うな」と感じる場合は、以下のような原因が関係している可能性があります。

 

お口の中の環境によるもの

    • 歯磨きが不十分で、お口の中が不潔になっている
    • 歯周病が進行している
    • 口呼吸をしている、お口がポカンと開いていることが多い(口内が乾燥する)

体調や生活習慣によるもの

    • 体調不良や、全身的な疾患がある
    • 抗生物質などの薬を長期間服用している
    • 強いストレスが続いている
    • 胃腸の調子が悪い
    • 舌の動きが少ない(会話が少ない、あまり噛まずに食べるなど)

 

舌苔が増える根本的な原因は、お口の中の細菌が増えることや、唾液の分泌量が減って乾燥することが大きく関わっています。

 

正しい舌ケアの方法:やりすぎはNG!

気になる舌苔ですが、ゴシゴシ強くこするのは禁物です。

舌の表面はデリケートで傷つきやすいため、間違ったケアは逆効果になることも。

 

《舌ケアのポイント》

  1. 頻度は1日1回まで:朝の歯磨き時など、タイミングを決めて行いましょう。やりすぎは舌を傷つけます。
  2. 専用の舌ブラシを使う:歯ブラシでも代用できますが、毛先が硬いものは避け、「やわらかめ」を選びましょう。舌苔除去専用の「舌ブラシ」や「舌クリーナー」がおすすめです。
  3. 軽い力で、奥から手前に:舌を軽く前に出し、ブラシを舌の奥の方(見える範囲で大丈夫です)に軽く当て、手前に向かって一方方向に、優しい力で動かします。ゴシゴシ往復させないようにしましょう。
  4. 回数は少なく:1ヶ所につき2〜3回程度で十分です。嘔吐反射が出やすい方は無理しないでください。

歯科医院でのプロフェッショナルケアも大切

セルフケアで舌苔をきれいにしても、お口全体の細菌が多ければ、またすぐに舌苔は付着してしまいます。
定期的に歯科医院でクリーニングを受け、歯垢(プラーク)や歯石を除去し、お口全体の細菌数をコントロールすることが、舌苔の根本的な改善にもつながります。お口の健康は、全身の健康にも影響します。

 

「あれ?」と思ったら早めに相談を

今回は、舌が白くなる原因とケアについてお話ししました。
もし、「普段より明らかに舌が白い」「舌の色がおかしい」「舌がヒリヒリ痛む」「なかなか改善しない」といった症状がある場合は、舌苔だけでなく、他の病気の可能性も考えられます。自己判断せず、早めに歯科医師や医師に相談するようにしましょう。

 

 

 

むし歯予防の強い味方!歯医者さんの「フッ素塗布」について解説

むし歯予防に効果的な「フッ素」について、特に歯科医院で行う「フッ素塗布」について解説します。

歯の健康に関心のある方は、ぜひご覧ください!

 

歯科医院で行う「フッ素塗布」とは?

フッ素塗布は、歯科医院で行われる専門的なむし歯予防処置の一つです。
特徴は、9,000ppmという高濃度のフッ素を歯の表面に直接塗布すること。

この高濃度フッ素は、市販の歯磨き粉などには含まれておらず、安全かつ効果的に処置を行うために、

歯科医師や歯科衛生士といった国家資格を持つ医療従事者のみが取り扱います。

 

フッ素が歯を守る3つの働き

フッ素は、歯に対して主に以下の3つの重要な働きをします。

1、歯の修復を助ける(再石灰化の促進)
食事などで酸にさらされると、歯の表面からカルシウムやリンが溶け出してしまいます(脱灰)。

フッ素は、この溶け出した成分を歯に戻し、初期のむし歯を修復する働き(再石灰化)を促進します。
(食事のたびに、お口の中では脱灰と再石灰化が繰り返されています)

2、歯の質を強くする
歯の主成分は「ハイドロキシアパタイト」という物質です。

これは硬いのですが、酸に弱いという弱点があります。

フッ素が作用すると、歯の成分が「フルオロアパタイト」という、より酸に溶けにくい安定した構造に変化します。

これにより、むし歯菌が出す酸に対する抵抗力が高まり、丈夫な歯になります。

 

3、むし歯菌の活動を抑える

フッ素は、むし歯の原因となる細菌の働きを弱め、細菌が酸を作り出すのを抑制する効果もあります。

 

特に子どもにおすすめする理由

「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」は、歯の質がまだ未成熟で柔らかく、酸に対する抵抗力が低いため、

特にむし歯になりやすい時期です。

この時期にフッ素塗布を行うことで、歯質を強化し、効果的にむし歯を予防することができます。

 

フッ素塗布の対象年齢は?

一般的に、乳歯が生え始めてから、最後の永久歯(第二大臼歯、親知らずを除く7番目の歯)が生えそろう14〜15歳頃までが、

フッ素塗布によるむし歯予防効果が特に高い時期とされています。

もちろん、成人してからもフッ素塗布は有効です。

特に、加齢や歯周病で歯茎が下がり、歯の根元(根面)が露出している方は、根元がむし歯(根面カリエス)になりやすいため、

フッ素塗布が予防に役立ちます。

 

ご自宅でのフッ素ケアも重要です

歯科医院での定期的なフッ素塗布に加えて、ご自宅でのフッ素入り歯磨剤の使用は、日々のむし歯予防に非常に効果的です。

現在、日本で市販されている歯磨剤に含まれるフッ素濃度の上限は1450ppmです。

歯磨剤を選ぶ際には、このフッ素濃度も参考にしてみてください。

フッ素でむし歯に負けない強い歯を

歯科医院での高濃度フッ素塗布は、むし歯予防のための効果的な専門ケアです。

特に、歯が未成熟な子どもの時期には大きなメリットがあります。
ご自宅でのフッ素入り歯磨剤によるセルフケアと合わせて、歯科医院での定期的なチェックとフッ素塗布を活用し、

大切な歯をむし歯から守っていきましょう。

 

フッ素について、少しでも理解を深めるお手伝いができたなら嬉しいです😊

その他、ご不明な点や心配なことがありましたら、どうぞお気軽にスタッフまでお尋ねくださいね!